喜びの種を探して

1. アート思考を始めて

皆さま、こんにちは
長谷川忠広と申します。みんなには「はせ」と呼ばれています。
今回は、私が主催するアート思考ワークショップについてお話ししたいと思います。
そこには、ワークショップのなかで変化する参加者の思考がありました。
また、それに伴い変化した、私の思考と。
—----------------------------------------------------—----------------------------------------------------
ワークショップの主旨ははじめ、ぼんやりとしたものでした。先述した「13歳からのアート思考」をベースにして、参加者と一緒に面白がれたらいいかなぁ。という程度の気持ちでした。
私のプログラムは基本的に前半が対話型アート鑑賞で、後半が即興アート制作です。
例えば…、
前半は、ピカソの絵を全員で観て
「なんで、こんなにカクカクになっちゃったんだろう?」とあーだこーだ言い合って現代に流れる「普通・当たり前」を疑える思考を手に入れます。
後半は、私が考案した木製円盤ジョイントブロックで
「では、太陽を作ってみてください。」と自分なりで自分だけの表現をしてもらいます。
参加してくれた皆さんの感想は
概ね「楽しい」とのことでした。

参加者作品

ただ、この「楽しい」が当初の自分には陳腐な言葉に思えてしまい、
「ん〜、楽しいだけで、いいのかな?」と困惑。コミュニケーション醸成が進み、チームビルディングが自然に行われ、イノベーティブなワークでトゥギャザーしました」のような、ルー大柴イングリッシュに溢れた感想を期待していたので。

アビニョンの娘たち

しかし、この困惑から解き放ってくれたのも参加者の方からの感想でした。

2. 参加者の声

「自分の人生そのものを振り返る、本当に良いきっかけになりました。」

といっていた彼は、会社を辞める決断をして、人生のリスタートの準備をしています。

「勝手に自分にブレーキをかけていました。やりたいことを素直にやってみようかな。」

と言っていた彼女とは、一緒にワークショップを企画・実施しました。

「もうすぐ定年。だからこそ会社の今後をよりよ良くしたいんだよね。」

といっていた彼とは、土曜日の朝一番のスタバに集合して、会社のより良い未来について語りました。

このような、嬉しい出会いとメッセージを受け取り、「楽しい」という言葉を再定義すべく英語の教員だったということもあり。和英辞典を引きました。はじめに出てきた英語は「FUN」でもこれは、私を困惑させた言葉。「流れてくるおもしろ動画を、ただ見てオモロイなー」のような、自分の外の「楽しい」。それは受け身な気がしました。その後、調べまくってようやくたどり着いた言葉が

「JOY」でした。

そう、エンジョイの「JOY」です。辞書を引くと、
①楽しい
若干がっかりしたのも束の間、次の言葉に息を飲みました。
②喜びの種
「そう!これ!それぞれの身体の中から湧き出てくるやつなんよ!楽しいってのは!」

思わず大きい独り言を言い腑に落ちるという言葉通り、まさに「JOY」が私の内臓に染み渡っていくようでした。かくして、私の提供するものの全ての根底には「JOY」が流れるようになりました。

3. 私の願い

「JOYが満ちる」

焚き火

私の望むことは、自分自身からJOY、つまり喜びの種を見つけること。そしてその種に一緒に水をやり、探究の根を伸ばし、それぞれの表現の花を咲かせることとなりました。1人でも多くの人に「JOYが満ちる」チャンスを提供し、それぞれの人生に対する前向きな変化を促すことに力を注ぎます。もしご興味が湧きましたらこの機会にワークショップに参加してみてください。

あなたの「JOY」を探し、満ちていく体験をしてみませんか?